BilingualDoctor’s diary

海外志向の医学生

コミュニティ問題②

先日述べたように、コミュニティが狭いことで起きている弊害がもう一つあると思います。

それは、そのコミュニティ内での評価がすべてになってしまう、ということ。

 

「君は視野が狭いよ」なんて言ってくれるような人はいないので、そのコミュニティがすべてで、評価される人も限定的になってしまいます。

そうすると、少しベクトルの違ういい意味で優秀な考えやクリエイティブな考えを持っていても、なかなか評価されず、変だと思われがちだと思います。

ただ、そういった人は大概外のコミュニティの人達と自ら繋がって動いているイメージですが、、、

 

コミュニティ問題

医学部のキャンパスは、他の学部と離れていることが多い分、孤立しがちな印象があります。

医学部内でのコミュニティで6年間過ごし、卒業すると、とても狭いコミュニティに閉じ込められた状態だと思うのです。

これに気付くかどうかって大事だな、と感じます。

 

実際、医師として働くとなると、将来医療関係者以外との繋がりはなかなか少ない。

そうすると、大学時代に医学部以外のコミュニティを知るというのはとても重要なことだと思います。

かと言って私もコミュニティを広げることができているわけではないのですが...

狭い世界にいるという自覚を持つようになったのは事実です。

 

というのも、医学部はやっぱり少し偏っていて、視野が狭くなりやすい環境にあると思います。

医学部で当たり前の考え方は、世間一般ではそうではないのかもしれない。

もっと広い世界があるということを、知るのはとても重要だと再認識しました。

そのきっかけとなったのが、私の場合は短期留学でした。

 

みなさんは、医学部のコミュニティについてどう感じていますか?

医師国家試験

117回の医師国家試験が終わりましたね。(といっても少し前ですが焦)

様々な予備校の分析結果を読んで、しっかり対策しなければ、と身が引き締まりました。

 

日本で臨床実習を行っていて思うのが、実習の目的が「医師国家試験の合格のため」になっている、ということ。

先生方は事あるごとに、「これは国試に出るから知っとかないと」や「これは国試には出ないから知らなくていいよ」と言います。

実際、必要な知識を効率よく学習するために、私達にとっては有難いのですが、そこに日本の医学教育の課題があるとおっしゃる先生に出会いました。

アメリカで外科医として長年活躍されているM先生は、「日本の医学生のモチベーションをあげるにはどうしたらいいか?」とよく日本の先生方に質問されるそうです。

しかし、先生からするとその質問にそもそも疑問をもつのだと言います。

 


アメリカで医師になるためには、4年生大学を卒業しさらに医学部に4年間通わなければいけないため、かなり時間がかかります。

さらに、成績優秀であるのはもちろんのこと、人間性やボランティア活動など、様々な側面から評価され、選ばれた人のみ医学部に入学できます。

大学に通うのにかかる費用も高いですし、生半可な気持ちでは医師になることができないのです。

その長い道のりを乗り越える覚悟がある人でなければ、医学の道を志すことはできない、という厳しい環境にあります。

 

一方、日本では医学部に入ってしまえば、人並みに勉強していれば医師国家試験に合格し、医師になることができます。

 

ある時、アメリカ人の留学生に、「18歳で医師になる覚悟はできているの?」と聞かれたことがありますが、システムを理解した今では、彼女が言いたかったことがよく理解できます。

 

どちらの制度が良いかはわかりませんが、医師国家試験合格が唯一の目標にならないよう、向上心を持って学習を進めていこうと思います。

 

是非、みなさん意見があればコメントお待ちしています(^^)/

My first blog!

みなさんこんにちは。

初めてのブログ投稿になります。

 

簡単に自己紹介を!

私は現在日本在住の医学部生です。

帰国子女で、日本国内外で活躍できる医師になりたいと考えています。

医師になってもBlogを続けられるように、まだ医学生ではありますが、Bilingual Doctorという名前にしました。

 

日々感じたことをシェアできればと思います♪

よろしくお願いします!